二足ウォーカー
哺乳類の多くや爬虫類、両生類など大型の脊椎動物は
大体四足歩行で、小型の無脊椎動物では六足や八足、
それ以上などのことが多かったりするわけなんだけど、
これにも例外があって。
もちろん我ら人間と鳥類である。
立つだけなら割と簡単である。
チンパンジーやゴリラなど類人猿はもちろん、犬やクマやゾウ、
ハムスター、プレーリードッグなどや…レッサーパンダとかも
立ったりできるわけですがね。
ところが2足歩くとなるとこれが非常に困難である。
なぜなら、完全な二足歩行の場合、片足で立つという状態を
作り出さねばならないからである。
筋力はもちろん、脳など神経の制御なども四足歩行に比べて
はるかに難しいのである。
四足歩行でも歩き方いろいろあるけど、ゾウなどだと3本の足で
立って残り一本を前に進める、という方法をとっているし、
駱駝のように左右の足を交互に動かすという方法もある。
ウサギなんかだと前後の足を交互に動かすよな。
などとバリエーションの多い四速歩行に比べ、二足歩行は
片足で立つというやり方をとるか…そうでなければジャンプ
移動する方法をとるしかない。
すり足移動という手段も考えられるけど。
スズメなどを見ているとジャンプ移動を行なっている。もうちょっと大型の鳩などは二足歩行しているけど、よくみると
頭で反動を殺しながら二足歩行している。
頭固定したら多分歩けないぞ。
(メールにて御指摘がありました。ハトが首を動かすのは視野の確保のためだそうです。
暗闇では頭を動かさないとのことです。6/19のTBSどうぶつ奇想天外の内容からです。
ご指摘ありがとうございました。)
つまり二本足で立てるというのと、二本足で歩けるというのは
相当の差があるということなのだ。
鳥類1つとっても割に大型の鳥類なら長時間の片足立ちも
可能だが、小型の鳥類ではそうもいかないということが
いえると思う。
翻って人間。
片足立ちをかなり長い時間できるのは確かだが、それでもトップ
ではない。タンチョウヅルのように片足で立って寝るなんて
芸当はまず不可能だろう。
中脳の能力や筋肉のバランスを考えても、二足歩行というのは
なかなか大変なことなのである。
加えて鳥類はずっと立ってるわけではないしな。飛ぶから。
人間が二足で立つ時間が一番長い動物である…のかどうかは
微妙だ。ある種のペンギンはもっと長くたってるっぽい気もする。
どうでもいいけど、二足で立つだけで親近感が沸くのは謎だ。
自分に似たものに親近感が沸くからだろうか?
そんなわけで人間が二足歩行を機械で再現するとなると、
かなり難しいのは仕方ないんじゃなかろうか?
二足歩行を機械によって再現できるようになったのはつい最近だ。
本田技研やトヨタなどでは、かなり進んだ二足歩行技術を
実現している。いるんだが…違うんだよ…なんか。
その言いようのない違和感を解消したのが榊原製作所の
ランドウォーカー
…それなんてアニメ?いやそうじゃなくて。
実際ものもアニメから抜け出てきのたかこれ?みたいな感じだ。
思ったんだけど、トヨタと榊原製作所とこちらの人が手を組めば、
アーマードトルーパー出来るんじゃねぇか?
つくってどうするか…直接的な軍事的価値はあまりないような。
動作も遅いし被弾しやすいし。
ホビー用途で使われるのが幸せなんじゃなかろうか。